行事レポート(世界のひろば ~フィンランド編~)

世界のひろば ~フィンランド編~ 

 2月18日(日)、橋本公民館で「世界のひろば フィンランド編」のイベントが開催されました。このイベントは、フィンランドに関心を持つ多くの人々を魅了しました。
 講演者であるフィンランド出身のミラ・カリオコスキさんが参加者の皆さんにフィンランドについて紹介しました。

ミラさんは、初めて日本に来たときの体験を最初に話しました。成田空港から相模原までの旅は、交通手段はシンプルだが時間がかかると述べました。また、日本の駅で乗客が秩序正しく並んでいることに感心し、日本のスーパーでの買い物は最初は難しく感じたものの、Google翻訳のおかげでスムーズに進めることができたと語りました。日本語の学習は難しいが、日本人の優しさと安全な環境は非常に快適だったとも付け加えました。

 次に、ミラさんはフィンランドと日本の文化の違いと類似点について話し、日本人とフィンランド人は共に静かで礼儀を重んじる点を指摘しました。礼儀に関しては、日本人は敬語を使うのに対し、フィンランド人も礼儀を重んじるが、上下関係はより緩やかで、通常は名前で呼び合うことを述べました。

 また、フィンランド人が日本に対して持っているイメージは、寿司、カラオケ、高品質な電子製品、アニメや漫画などと話しました。
 続いて、ミラさんは北欧諸国の状況を紹介し、特にフィンランドに焦点を当てました。

 フィンランドは日本と同じくらいの国土面積を持つものの、人口は560万人と日本の1億2400万人に比べてはるかに少ないと述べました。

ミラさんは、美しい湖があり、喧騒から離れた自然豊かな環境のヴィヒティで育ったことを話してくれました。

 フィンランドの政治にも触れ、1906年に女性の選挙権を実現したヨーロッパで最初の国の一つであり、2000年から2012年まで女性首相タルヤ・ハロネンによって指導されたことを挙げました。

 世界ランキングから見たフィンランドの位置付けとして、
 フィンランドは、2023年の世界幸福報告によると、世界で最も幸せな国であること(日本は47位)や2021年の世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で3位にランクインしていること(日本は125位)を話しました。
 また、フィンランドの特徴として、高い生活水準 、優れた教育制度、ワーク・ライフ・バランスの実現、社会的平等 、ジェンダー平等、常民権(自然を楽しむ権利)を挙げました。

 このイベントでは、フィンランドの教育システムも重要な焦点でした。ミラさんは、優れた教育環境、小学校から大学までの無料教育および無料の給食、個性の尊重、質の高い教師陣を持つフィンランド教育の特徴を紹介しました。フィンランドの学校は少量の宿題、入学試験がなく(大学を除く)、テストも少ない、また塾がないことも特徴です。

さらに、ミラさんはフィンランド語の発音をいくつか教え、参加者の皆さんは熱心に参加しました。

 その後、ミラさんはフィンランドの自然環境について紹介しました。フィンランドの国土の75%が森林に覆われ、188,000の湖があり、高山はないが自然が豊かで、多様な野生動物が生息しています。フィンランド人は自然を愛し、森林での散歩、湖でのボート遊び、ベリーの収穫を楽しむなど、調和のとれた生活を送っています。

フィンランドの四季はそれぞれ特徴があり、特に冬は家族が集まりクリスマスを祝い、スキーや寒中水泳などの屋外アクティビティが人気です。

 フィンランドはまた、オーロラ観測に最適な場所です。運が必要で、ミラさん自身はまだオーロラを見たことがないそうですが、その美しさの貴重さを強調しました。

サンタクロースはフィンランドに住んでいるとのことでした。

 イベントでは、フィンランドの有名なブランド、キャラクター、人気の食べ物も紹介されました。ミラさんは日本のフィンランド料理店を推薦し、日本で本格的なフィンランド料理を味わうことができると述べました。

 質問タイムには、参加者からの積極的な質問があり、特に教育に関する話題に対して関心が強かったです。ミラさんは参加者の質問に詳細に答え、会場の雰囲気は非常に活気に満ちていました。

イベントの最後には、会場の皆さんが一緒にフィンランドの伝統的なゲーム「モルック」の遊び方を学びました。

 続いて、皆さんが積極的に参加し、「ミラグループ」と事務局職員を代表とする「森山グループ」に分かれてゲームを行いました。皆、とても楽しく遊びました。

最終的に「森山グループ」が41点の高得点で勝利し、皆の満足げな表情と笑い声に包まれて幕を閉じました。

この素晴らしいイベントは心を動かすものでした。次回もぜひ、世界のひろばで異文化の魅力を体験しましょう!