行事レポート (通訳実務研修会 (教育編))

 9月21日(土)、プロミティふちのべで、「通訳実務研修会 (教育編)」を開催しました。今回は、講師として日本公共通訳支援協会の霜村由美子さんを迎え、学校通訳の基礎と心得について学ぶことを目的として、前半は霜村講師の講義を行いました。後半は受講者がグループに分かれて、学校通訳に関する簡単なロールプレイを行いました。この研修には、通訳ボランティアや学校通訳に関心のある約30名の方に参加していただきました。

 講義では、単に学校通訳とは言っても、(1)異なる言葉を話す人の間でそれぞれの言葉を訳して相手に伝える通訳業務と、(2)生徒や保護者が日本の学校になじめるように外国語を使って支援を行う支援業務があり、これらの業務を混同しないように、依頼者が学校通訳に何を求めているのかを活動する前に確認することが重要であること。義務教育である小中学校における通訳と、高校における通訳とは大きな違いがあることを、理解しながら学校通訳を行うことが大切であることなどを説明していただきました。

 また、良い通訳ボランティアと、悪い通訳ボランティアについて、参加者全員が事例を出し合い、通訳ボランティア業務における心構えや留意すべき点について、理解を深めながら、より良い通訳ボランティアを目指して心がけることを確認しました。

 霜村講師の講義は、ご自身が長きにわたり学校通訳に関わってこられた知見と経験に基づいた、より実践的な内容で、講義の内容と目的が非常に明確で分かりやすく、参加者からは、今後、学校通訳を行う上で、大変参考になったので、教えていただいた内容を積極的に実践していきたい等の感謝の声を多数いただきました。

 さがみはら国際交流ラウンジでは、今後も通訳実務研修会を継続的に開催し、通訳ボランティアの育成にも取り組むことで、相模原市在住の外国人の皆様の住みよい環境づくりを進めていきたいと思っていますので、当ラウンジと通訳ボランティアの活動へのご理解のほどよろしくお願いいたします。

以上